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[11] 一人

ベルトーネ社の後に、もうひとつコジョラ社という紹介先があるというので行くことにした。

コジョラは地味だが、アウディやルノー、日本でいうと三菱、そういった会社の、

デザインモデル、スタディモデルなどの開発、プロトタイプ製作などを行なっている会社らしい。

その社長は、元はギア社というデザイン会社にいた人だそうだ。

せっかくイタリアまで来たのだから、そこへも行ってみないかということで行くことにしたのだ。

私も、ここまで来たのだからという思いもあり、

すぐにアポを取ってもらうよう、お願いするのに時間はかからなかった。

だが、Yさんも取材や撮影など仕事の都合があるので、ずっと一緒に行動するわけにもいかない。

現地カメラマンの紹介らしいので、その人と会ってくれと言われた。

翌日ホテルで会えるように手配してもらい、ロビーで待ち合わせて顔合わせをした。

私はイタリア語がわからない、彼も片言の英語だ、だが私は英語もほとんどだめで、

会話には苦労したがそれでもなんとか約束して、一緒に行きましょうとなった。

ところがコジョラへ訪問する当日、彼の都合が悪くなった為、私一人で行ってくれとのこと。

住所をFAXしてもらったが通訳もなしで、生まれて初めて来たトリノ、タクシーの乗り方すら知らず、

もらった住所もよく理解していない。

こんな状態で行って、私はいったい何を話したらいいのだろうか、と非常に心細かったが、

ホテルでタクシーを呼んでもらい、運転手に住所が書かれた紙を見せて、

一人でコジョラ社へ行くのであった。

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